2010年10月2日土曜日

Yve Saint Laurant et Pierre Berge " L'amour fou "

最近ヨーロッパもめっきり秋らしい気候になってきました。
日本も最近急に寒くなったとか。
みなさんもお元気でお過ごしでしょうか?

最近ニースで、フランスのドキュメンタリー映画を見ました。
その名も”L'amour fou - ザ・クレイジー・ラブ "。
この映画は、イヴ・サン・ローランの長年公私共に親密なパートナーであった、ピエール・ベルジュが、イヴの長年の功績、彼らの知られざるエピソードなどを語ったドキュメンタリー・フィルムです。

フランスに来て2年半( 内在住はトータルで1年半 )にして、やっと最近テレビや映画などで言っていることがほとんど分かるようになってきました。
以前は、英語やフランス語のサブタイトルがないと着いていけなかったのに。( それでもやっとのほど )
今回この映画を見て、”ほとんど言ってることがわかる!!”というのは、私にとってかなりの驚きでした。( そういえば最近日常会話もそんなにこまらなくなったような気がしていたのですが・・・ )

海外には、イギリス、イタリアとを合わせて10年以上ですが、フランス語( 特に発音! )がやはり一番苦労したように思います。( でもどの言葉も最初は大変でしたが・・・ )

そうそう発音で思い出しましたが、この映画の中のイヴ・サン・ローランのフランス語の発音のなんと美しいこと!!
最近の特にフランスの若者は、言葉を”mange-食べて”しまって、なんだかダラダラとはっきり喋らない子が多い気がするのですが、彼のフランス語は、一語一語はっきりと美しく発音し、フランス語特有のリエゾンもとてもきれいな気がしました。( あんな風にしゃべりたいものです・・・ )

イヴ・サン・ローランと言えば、最近パリのプチ・パレで行われていた、40年のクリエーションを一挙に集めた回顧展が終わったばかり。( 私も7月に見に行きました。 )
今までそれほど、ファンではなかったのですが、18歳でクリスチャン・ディオール入りし、20歳でディオールの死後クリエイティブ・デザイナーに抜擢され、独立した後は、レディース用のスモーキング・スーツ、アートをモードに取り入れたモンドリアン・ドレスや、サファリ・ルックなど、数々のレディースにおける”革命”を起こし続けたサン・ローランは偉大なクチュリエだったのだということが分かりました。( 特にフランスでは、シャネルに続く偉大なデザイナーとして称えらえています。 )

そして映画の中では、2009年2月に行われた、世界的な記録をぶち破った、イブ・サン・ローランとピエール・ベルジュの長年にかかって共に収集したアート・コレクションの、パリの( プチ・パレの正面にある )グラン・パレで開かれたクリスティのオークションの様子も紹介されています。

50年連れ添ったパートナーを失ったベルジュは少し気落ちし、寂しいようにも思えましたが、彼のイヴに対する思いの伝わってくる映画だったように思います。

回顧展も大成功に終わり、彼の財団は、このオークションでの売り上げの一部をエイズ研究のためにも寄付していると聞いています。

天国にいるイヴに対して、彼の思いはきっと届いていることでしょう。


Yves Saint Laurent – Pierre Bergé, l'amour fou Bande-annonce 1
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